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フッ素樹脂 特性用語集

フッ素樹脂関連 用語集 「特性」カテゴリー

特性用語一覧
クリープ 光学特性 耐寒性 難燃性 摺動性
絶縁性 耐熱性 耐摩耗性 透過性 非粘着
腐食性 摩擦      
クリープ解説.熱可塑性高分子物質が連続荷重を受けると時間とともに連続的に形状を変化させていきます。これをクリープ(コールドフロー)と呼びます。
クリープとは、荷重を掛けた直後に生じる初期の変形をさらに超えて、与えられた環境の中で一定時間応力下に置くときの全変形値を示します。 長時間荷重を加えると大部分の変形は一時間以内に起こり、そのまま荷重を加え続けると、単位時間当たりの変形量は小さくなるが長時間連続的に変形は続きます。
クリープは荷重を加えている時間、温度、応力水準によって変わります。  
光学特性解説.フッ素樹脂は屈折率が非常に低く、また透明性に優れています。  
  PTFE PFA
屈折率 1.35 1.35
耐寒性解説.耐寒性とはどれだけ低温に耐えうるか、またはどれだけの寒さの下でも作動するかを示す尺度です。
フッ素樹脂は熱に強いだけでなく寒さにも強い樹脂です。
連続使用可能温度でPTFE・PFAは-100℃、ETFEは-80℃までです。

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難燃性解説.燃えにくさ、燃えにくい性質のことを指します。
フッ素樹脂は難燃性にも優れておりほとんどが限界酸素指数95%以上です。
限界酸素指数とは、材料が燃焼を持続するのに必要な最低酸素濃度の限界を示す濃度指数です。  
  PTFE PFA ETFE
規格YL94 V-0 V-0 V-0

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摺動性解説.摺動性とは滑りやすさや回転のしやすさのことをいいます。
軸受やスライドパットで要求される場合が数多くあります。  
絶縁性解説.物質に電気を流そうとするとき、大きな抵抗により電気を通さないことを絶縁といいます。反対に、抵抗が小さく電気をよく通すのが導体です。
フッ素樹脂(PTFE)は、絶縁性に優れた樹脂です。絶縁を要するフランジ、ガスケットなどに使われています。  

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耐熱性解説.高温な状況でも物性を維持することをいいます。
フッ素樹脂は一般のプラスチックに比べて連続使用温度が高く優れた耐熱性を持っています。  
  PTFE PFA ETFE
耐熱性[℃] 260 260 150

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耐摩耗性解説.フッ素樹脂は摩擦によって、劣化したり、精度が低下することに対する耐久性の度合をいいます。
固体の中で、最も低い摩擦係数を示し、自己潤滑性に優れています。  
  PTFE PFA ETFE
動摩擦係数 0.1 0.2 0.4

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透過性解説.プラスチック材料には、一般にその材料の種類や厚さ等に応じて、それぞれ程度は異なるが、液体(湿気)あるいは気体を透過させる性質があります。
フッ素樹脂も他のプラスチックと同様にガスの透過があります。一般に透過は温度、圧力、接触面積、接触時間に比例して増加し、厚さに反比例します。
非粘着解説.粘着しない状態のこと。フッ素樹脂は、他の樹脂に比べ接触角が非常に大きく、濡れにくい性質を持っています。
つまり樹脂表面に接する物質が粘着したり、接着することはまずありません。液体に対する接触角が大きく、接着エネルギーが小さいほど
非粘着性で良離型性とされています。  
  水に対する接触角[度] 接着エネルギー[dyn/cm]
PTFE 114 43.1

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腐食性解説.金属・樹脂材料は水・酸素などとの化学反応によって表面から変質・消耗していきます。変質・消耗し、腐って物の形がくずれることを腐食といいます。
フッ素樹脂は優れた耐食性をもち、化学プラントでの各種操作や不純物の溶出防止、内容物の保護などの用途で幅広く活用されています。
フッ素樹脂はほとんどの腐食性物質(酸・アルカリ・溶剤)に侵されず、使用中に有害物質を発生させない高い安全性を持っています。そして紫外線の長時間照射にもほとんど劣化しない強固さを持っています。
高い耐食性を持ったフッ素樹脂は、半導体や各種情報機器、自動車、建築などの様々な分野で、もはやなくてはならない素材となっています。  
摩擦解説.摩擦とは、二つの物体が接触している際に、その接触面に平行な方向に働く力のことをいいます。
フッ素樹脂は摩擦力が非常に弱く、摩擦係数が非常に小さいという特性を持ち、様々な工業製品に使用されています。私たちの身近な製品では、その低摩擦性はプリンターの摺動部材として活かされています。
プリンター内で回転運動を行う部位です。摩擦係数が非常に小さいため、小さな動力で充分にその機能を果たします。また、フッ素樹脂を細かな粒子状態に加工して、オイルなどに添加することで、オイルの性能以上に摩擦を低減することも可能です。